アブドゥライ・ジャキテ プロフィールアブドゥライ・ジャキテ プロフィールアブドゥライ・ジャキテ プロフィール

1950年、セネガルのタンバクンダに生まれる。ジンベを生みだしたバマナ(バンバラ)族の出身。7歳の時からジンベを学び、スンガロ・ジャロ、ドゥグファナ・トラワレらジンベの歴史に残るマスタードラマーから指導を受ける。15歳にしてマスタードラマー(名人)となる。

1968年にセネガル国立舞踊団に参加し、以後18年間首席ドラマーとして世界中で公演する。

1986~2008年まで、アメリカ、カリフォルニア州オークランドを拠点として、アメリカや日本で指導、公演を続ける

2008年、事故による一酸化炭素中毒で、5日間、意識不明になり、その後、意識を取戻すも、脳の90%に近い部分に損傷を受け、記憶を失う、話せない、動けない状態から奇跡の復活を遂げる。

現在は、故郷のセネガル、タンバクンダに設立した合宿所(2005年)で、リハビリを続けながら、地元のドラマー、アメリカ、日本、オーストラリアから集まる生徒を指導するかたわら、バマナの伝統的な儀式の復活に尽力し、タンバクンダの文化の復興のために 活動している。

ジャキテ氏は、マスタードラマーとしてのジンべの演奏技術もさることながら、ジンべのリズムとその歴史だけでなく、広く西アフリカの歴史にも深い知識を持ち、世界中のジンべのマスタードラマーから「グランドマスター」と認められ、まさに「ジンべの生き字引」として尊敬されている。

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2005年、セネガル共和国の内陸部にあるタンバクンダに、アブドゥライ・ジャキテ氏のアメリカと日本の弟子たちが中心になって「世界中の人が、ジンべのグランドマスター、アブドゥライ・ジャキテ氏の下でバマナのジンべ(太鼓)やダンス、歌や歴史を学ぶための場所 」として、タンバクンダキャンプ(合宿所)を設立した。

外国からバマナの文化を学ぶために多くの人が集まる、キャンプの存在は、また、タンバクンダの伝統文化を復興し、地域文化の活性化の原動力となっている。
※2007年、タンバクンダでは、20年ぶりにバマナ最大の儀式「ンバラ」セレモニーを復活させた。